
2010年05月30日

先週末に主要生保の決算が出そろいました。
銀行窓販をはじめ、貯蓄性商品へのニーズの強さが
改めて浮き彫りになったように思います。
新聞に出ているようなことをコメントしてもつまらないので、
四半期ごとの契約動向について何点かご紹介しましょう。
大手4社の新契約の推移を見ると、傾向の違いがわかります。
日本=転換純減が続くなかで、下半期は純新規Sが好調。
また、今年に入り第三分野が増加している。
個人年金は引き続き慎重姿勢のようにうかがえる。
第一=転換純減が比較的少なく、1件当りSを維持。
他方、第三分野の保険料は前年割れが続いている。
第一フロンティアの年金販売は今年に入り抑制した模様。
住友=昨年秋以降、銀行窓販の中心が個人年金から個人保険に
シフトしたことがデータにも表れている。
第三分野が堅調に推移。
MY =個人保険(貯蓄性商品)、個人年金とも高水準の販売が続く。
転換純減が続くなかで、第三分野の保険料が減り続けているのが
やや気になるところ。
ちょっと意外に思えるかもしれないのがアフラックです。
個人保険の新契約ANPは前年を大きく上回って推移しているのですが、
第三分野は新商品を投入した10-12月期を除き、前年割れでした。
米国の決算データによると、がん保険の落ち込みが効いているようです。
アリコの新契約ANPの推移にも注目です。
個人保険では顧客情報流出問題がクローズアップされたこともあり、
下半期は上半期よりも減っています。
それでも、AIGショックに見舞われた前年よりは高い水準です。
他方、個人年金の回復ペースは遅く、以前の1/4程度にとどまっています。
保険会社の四半期開示はB/S関連を除き、活用が難しいですが、
各社の販売戦略の手掛かりにはなりそうです。
もちろん、いつものように個人的なコメントということでご理解願います。
※娘の宿題のため、ごはんミュージアムに行きました。
お米やごはんに関するパンフレットやゲーム、ショップがあり、
意外に楽しめますよ。
2010年05月23日

先週20日に大手損保の決算が発表されました。
本業に近づいてしまうのでコメントしにくいテーマですが、
「保険アナリスト」のブログで全く触れないというのも
それはそれでどうかと思うので、ちょっとだけコメントします。
もちろん、仕事とは一切関係ありません。
さて、3グループに集約されてから初の決算発表ということで、
新聞の扱いはかなり大きかったように感じました。
全紙を確認したわけではありませんが、
朝日や日経は図表(複数)・写真入りでした。
今回の決算がよかったのか、悪かったのかと聞かれれば、
純資産や最終利益が改善していることもあり、
前年度に比べればよかったということになるのでしょう。
しかし、特殊要因が残る自賠責を除くベースで見た
単体の正味収入保険料は、主要8社のうち7社で減収です
(増収はニッセイ同和のみ)。
同じベースで収支残が改善したといえそうなのは、
事業費率を下げることができた東京海上と富士火災くらい。
自動車保険の収支残となると、なんと全社がマイナスでした。
このようにみると、海外事業や運用環境改善などを除けば、
実質的には相当厳しい決算だったのではないでしょうか。
※写真は近所のバス通りなのですが、最近になって、
川が流れていた名残(欄干だけ残った)と知りました。
地元に長く住んでいても知らないことはたくさんありますね。
植村信保(Uemura Nobuyasu)。
保険アナリストとして、主に生命保険会社や損害保険会社の経営分析を行っています。
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