
2009年11月15日

日経ヴェリタスのコラム「橘玲の『不思議の国』探検」を
いつも楽しく読んでいます。
テーマは日本の金融機関の顧客サービスについてです。
今回(11/15)は、前回に続き「ハンコ原理主義」の話でした。
・サインで口座開設をできるのはシティバンクや新生銀行くらいで、
外国人でも基本的に銀行印が必要。
・実のところ大手都市銀行では、外国人に対しては
サインで取引することを認めているとか。
ただ、ハンコを捺す小さな枠にサインをさせているそうです。
日本の銀行については、私もいろいろ感じるところがあります。
一例をあげれば、取引銀行の一つ(みずほ銀行)のネットバンキング。
何と、毎週土曜日の22:00から日曜日の8:00までは利用できないのです
(加えて、第1・第4土曜日の3:00~5:00も使えません)。
外貨預金はさらに土曜、日曜、祝日等は利用できません。
宝くじもいいですが、土曜日の夜にネットバンキングが使えないなんて、
やる気があるとは思えないですよね。
また、住宅ローンを組んでいる別の銀行でも、しばしばトラブルがありました。
ローン設定時には、審査をした本店と、実行する横浜支店で言うことが違い、
追加で書類(極めて形式的なもの)を提出する羽目になりました。
繰上返済でも、最初に言われた金額と、実際に必要な金額が違うことが
2回もありました。すべて銀行の単純ミスです。
そのたびに謝ってくれるのですが、余計な手間がかかります
(粗品をもらったりしましたが...)。
たぶん、私たちがあまり知らないだけで、
このようなことはたくさんあるのかもしれません。
さか上がりができない子と同じで、力を入れるべきところが
間違っているのでしょうね。
引き続きコラムに期待したいです。
※公園へさか上がりの練習に行きました(写真はうんていですが)。
今日は初めて何回かできるようになりました♪
2009年11月03日

総合研究開発機構(NIRA)が10月に、
「次の危機に備えた金融システムの構築」という研究報告書を発表しています。
NIRA研究報告書へ
副題に「現下の対症療法的対策の問題点を踏まえた提案」とあるように、
金融機関のリスク管理実務や経営問題に詳しい有識者が集まり、
国際機関や各国当局から出された対策や提言の問題点を指摘しつつ、
政策提言をまとめたものです。
金融危機の要因は次の二つに分けられます。
①個別金融機関の判断や経営による要因
②業界全体に共通するシステマティックな要因
(個別金融機関経営が置かれた外部環境からの影響)
報告書では①②について、次のように述べています。
・今回の金融危機について出された国際機関や欧米監督当局
による提言や対策は①と②を明確に区別していない、あるいは
①と仮定して議論している。
・当局は個別金融機関のリスク管理の弱点を矯正するため
もっぱら「規制の強化」に頼ろうとしているが、②を変えないなかでの
規制の強化は、新たな規制逃れやリスク・テイク拡大を促すおそれがある。
・今回の金融危機では①よりも②の影響が大きかった。
仮に個別金融機関が、与えられた環境下でいかにリスク管理の
高度化に励んだとしても、それだけでは今次金融危機を防ぐことは
できなかっただろう。
・個別金融機関の経営に影響を与えるような制度やインセンティブ・
メカニズムがしっかりと構築されていなければ、個別金融機関の
自助努力だけに頼っても限界がある。
私は自著「経営なき破綻 平成生保危機の真実」で、
・生保破綻は②もさることながら、①の影響が大きかった
・②と①が相互に連関して経営危機が発生した
ことを示しています。
今回の危機では①②どちらの影響が大きかったのかはわかりませんが、
確かに①だけを議論しても(特に監督当局が)本質的な対策にはならない
というのは理解できる話です。
※写真は新川の南高橋(みなみたかばし)。
中央区の文化財に指定されているそうです。
植村信保(Uemura Nobuyasu)。
保険アナリストとして、主に生命保険会社や損害保険会社の経営分析を行っています。
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