
2010年05月12日

日本ではあまり大きく報じられていないようですが、
韓国生保最大手のサムスン生命が上場しました。
第一生命とは違い、もともと非上場の株式会社だったものが、
2007年に韓国政府がIPOを認めたことを受けたものです。
時価総額は約1.8兆円と、第一生命(1.6兆円)を上回りました。
気になるEVとの関係ですが、報道によるとEVの1.4倍程度だそうです。
会計や計算の前提が異なるので単純比較はできませんが、
第一生命(0.6倍程度)とはずいぶん違いますね。
ロイターの記事に載っていた投資家のコメントには、
「韓国の生保市場は日本ほど成熟しておらず、中国ほど成長性はないため、
この程度のEV倍率は理解できる」
とありました。
それが正しいかどうかはともかく、外国人投資家は当然のように
第一生命とサムスン生命を比べて評価しているのでしょうね。
2010年05月09日

1年前の今ごろは新型インフルエンザ騒動で大変でした。
昨年の4/28に政府が発生宣言を出し(当時の厚労相は舛添さん!)、
国内初の感染者が確認されたのが5/9です。
結果的に弱毒性ということで死者は200人弱にとどまったものの、
不安な日々を強いられました。
ところで、生命保険経営学会の機関誌「生命保険経営」最新号(5月号)に
「新型インフルエンザの生保事業への影響」という論文が
掲載されています。
論文の試算によると、重度の新型インフルエンザが発生した場合、
保険金や給付金の支払いは全社合計で6.5兆円に及ぶとのことです。
2008年度末の危険準備金が5.7兆円、ソルベンシー・マージン総額では
23.4兆円あるため、業界全体で見れば健全性が危機的な状況に
なることは考えにくいという結論でした。
前提としている日本政府の被害予測が甘い(想定感染率が低い)
という意見もあるようで、今後の新たな試算に注目したいところですが、
一つの目安として踏まえておきたいと思います。
※休日の井の頭公園にはいろいろな店が出ていて楽しいですね。
植村信保(Uemura Nobuyasu)。
保険アナリストとして、主に生命保険会社や損害保険会社の経営分析を行っています。
詳しいプロフィールはこちら