
2009年04月23日
先日のブログでも触れましたが、金融庁は本日(4/23)、
「保険会社向けの総合的な監督指針」の改正案を公表しました。
金融庁のHPへ
改正案は金融安定化フォーラム報告書やG20行動計画を踏まえているため、
金融危機の反省に立った項目が目立ちます。例えば、
・(出再先の)財務状況について、できる限り詳細に把握する
必要があること
・(支店形態の場合)当該支店を対象としたストレステストの実施を
行っているか
・統計的なリスク計測手法には限界があることを踏まえ、
多様なリスク計測手法を活用(後略)
・(金融保証保険やCDS取引などに関して)担保の提供を想定した
流動性の管理を行っているか
といった具合です。
リスク管理のところでは「統合リスク管理」が新設されています。
このなかで、取締役会等が報告を受けるべきものとして、
「経済価値評価に基づく保険会社独自の必要資本の充足状況」
とあり、目を引きました。
ストレステストについては、ヒストリカルシナリオだけでは不十分で、
仮想のストレスシナリオによる分析も求めています。さらに、
「相関関係が崩れるような事態も含めて検討」
「保有する資産の市場流動性が低下する状況を勘案」
などとあります。
ただ、ストレステストの結果をどう活用すべきなのかは
「具体的な判断に活用される態勢が整備されているか」
としか書いてありません。
ストレステストのうち、最悪の結果になるような事態に備えた
バッファーを持つべきということなのでしょうか。
2009年04月18日
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4/16のインシュアランス損保版に、金融庁の
長谷川靖保険課長のインタビューが掲載されました。
まず目を引いたのは、
「VaRに基づくリスク管理では必ずしも十分とは言えない」
「相関関係を無視して厳しいストレステストを実施し、その結果、
資本が不十分と判明したら直ちに迅速な対応を」
というくだりです。
確かに今回の金融危機では保有資産の分散効果が効きませんでした。
ですが、ここまでスパッと言い切るとはちょっと驚きでした。
ストレステストはシナリオ次第で厳しくも緩くもなりますよね。
果たして金融庁はどのようなストレスシナリオを想定しているのでしょうか。
監督指針の改正案に注目しましょう。
もう一つは、比較情報の提供についてです。
「様々なツールを使い、比較情報の提供が促進されることが望ましい」
「今後、各社にさらに積極的に取り組むことを期待したい」
ということで、どうやら金融庁は何もしないスタンスのようです。
2009年04月05日

日本縦断ツアーの疲れからか、風邪を引いてしまいました。
南→北ではなく、北→南のほうがよかったのかもしれません^^
ロンドンで開かれたG20首脳会議(金融サミット)は
残念ながら大きな成果を上げることができませんでした。
「自由貿易の堅持」ではとりあえず合意できたものの、
足もとの危機対応という点では、ほとんど見るべき成果が
なかったように思います。
やはりG20になって、各国の利害を調整するのが
一段と難しくなっているのでしょう。
個人的には、国際的な金融規制・監督を強化するための
「金融安定理事会(FSB)」(旧金融安定化フォーラムを改組)
に注目しています。
FSBの動きが保険監督にも影響を与えることになるでしょう。
もちろん、こちらもG20ベースなので、同じ問題はありますね。
植村信保(Uemura Nobuyasu)。
保険アナリストとして、主に生命保険会社や損害保険会社の経営分析を行っています。
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